適格請求書(インボイス)の記載事項について
適格請求書(インボイス)の記載事項について
適格請求書(インボイス)とは、一定の事項を記載した請求書や納品書などの書類のことです。売り手(請求書を発行する側)が買い手(請求書を受領する側)に対して、「適用税率」や「消費税額」などを正確に伝えることを目的としています。
現在では、売り手が発行した請求書であれば仕入税額控除を受けることができますが、
インボイス制度導入後は、一定の記載要件を満たした適格請求書でなければ、買い手側は
その取引にかかる消費税の仕入税額控除を受けることができなくなります。
一定の記載事項は、下記の通りです。
① 適格請求書発行事業者の氏名または名称および登録番号
② 取引年月日
③ 取引内容(軽減税率8%の対象品目である旨)
④ 税率ごとに区分して合計した対価の額(税抜き又は税込み)および適用税率
⑤ 税率ごとに区分した消費税額等
⑥ 書類の交付を受ける事業者の氏名または名称
現行の区分記載請求書の記載項目に、「①適格請求書発行事業者の氏名又は名称及び登録番号」、「④税率ごとに区分して合計した対価の額(税抜き又は税込み)及び適用税率」、「⑤税率ごとに区分した消費税額等」が追加されます。
④に関しては、「10%対象 ○○円、8%対象 ○○円」のように記載をする。(税抜きでも税込みでも構わない。)⑤に関しては、「10%消費税 ○○円、8%消費税 ○○円」のように記載します。
なお、適格請求書の様式は法令等で定められておらず、必要な事項が記載されたものであれば、名称を問わず、また手書きであっても適格請求書に該当します。